エレクトーン購入をやめてレンタルを選択!我が家に起きた変化とは

エレクトーンを始めたばかりで、**「家での練習環境をどう整えよう?」「キーボードでは物足りないけれど、エレクトーンは高額すぎる…」**といった悩みを抱えていませんか?

音楽経験のない我が家も同様の壁にぶつかり、最終的に選んだのが**”レンタル”**という方法でした。

今回は、なぜレンタルを選択したのか、実際に利用してどのような変化があったのか、リアルな体験談をお伝えします。同じような悩みを持つご家庭の参考になれば幸いです。

目次

レンタル検討のきっかけ:息子に自信を取り戻してほしい

音楽教室での現実と親の戸惑い

我が家の息子は、ヤマハ音楽教室の幼児科1年目から通い始めました。最初は楽しそうに演奏していましたが、レッスンが進むにつれて様々な壁に直面することに。

音楽の知識がない私たち両親は適切なサポート方法が分からず、息子が自信を失いそうになる姿を見て「何とか自信をつけてあげたい」という思いからエレクトーンのレンタルを検討し始めました。

音楽未経験の両親が直面した現実

正直に言うと、私たち夫婦は二人とも楽器の経験がありません。それでも、赤ちゃんの頃から音楽が大好きな息子を見て、「親子でレッスンに参加すれば、将来きっと良い思い出になるはず!」という軽い気持ちでヤマハに入会したのです。

しかし、レッスンが進むにつれて家庭でのフォロー方法に戸惑うようになりました。レッスンには一緒に参加しているものの、帰宅後は「この音符の読み方は?」「リズムは正しい?」と疑問が浮かんでばかり。

音楽に触れた経験のない私たちには、息子への具体的な指導方法が見つからず、毎日が手探り状態でした。そんな中、クラスの他の子どもたちが順調に上達していく様子を見て、息子は「なぜ自分だけできないのか」と悩み始めていました。

キーボードの限界を実感

自宅ではキーボードで練習していましたが、音色や鍵盤のタッチ、そして何よりも足鍵盤がないことで、エレクトーンとは全く違う楽器に感じていました。レッスンで弾き慣れているはずの曲でも、家では思うように弾けず、息子の表情も曇りがちに。

最初は「いつまで続くか分からないし、キーボードで十分かな」と考えていましたが、少しずつ「やっぱり家にエレクトーンが必要なんじゃないか…」という気持ちが強くなっていきました。

私の父が「おじいちゃんが買ってやろうか?」と言ってくれたので、購入も検討しました。しかし、その値段の高さや、本当に続けられるのかという不安から、なかなか踏み切れずにいたところ、**”レンタル”**という選択肢を発見したのです。

エレクトーン選択の悩み:レンタルか購入か

エレクトーンを家に置くと決めてから、今度は「どんな機種がいいんだろう?」と「レンタルと購入、どっちがいいんだろう?」という、2つの大きな悩みが浮上してきました。全く知識がない私たちは、必死で情報を集めて、どちらが我が家に合っているのかを検討したのです。

エレクトーンの機種比較 – 初心者には難しい選択

機種名特徴価格発売年
ELS-02C(上位モデル)プレイヤーの感性を最大限に引き出す「カスタム」モデル<br>レッスンで先生が使用している大型機種1,199,000円(税込)2014年4月
ELS-02(スタンダードモデル)STAGEAの基本性能が詰まったスタンダードモデル<br>「せっかく買うならこのレベル」という意見が多数<br>先生の一押しモデル803,000円(税込)2014年4月
ELB-02(ベーシックモデル)STAGEAのベーシックモデル<br>実際のレッスンで使用している機種と同等<br>「これなら買えるかも?」と錯覚してしまう価格帯220,000円(税込)2016年5月

最終的には、「もし購入するならELS-02かな」と思いましたが、そもそもエレクトーンを続けるかどうかも分からない状況。そこで、ひとまずレンタルをして様子を見ることにしました。ちなみに、レンタルできるのはELB-02だけでした。

(改めて実物を見てみたら、ELS-02を置くスペースがなかったのも理由の一つです。)

幼児科ならではのレンタル制度

ヤマハ音楽教室では、幼児科の生徒さん向けに専用機種のレンタル制度がしっかり整っています。

制度の特徴

  • 推奨モデルがあらかじめ用意されている
  • 子どもの学習段階やカリキュラムに適合した内容でスタート可能
  • 教室を通してスムーズな申し込み手続き
  • 先生による使い方フォローやサポート体制も充実

初めての保護者でも安心して利用できる環境が整っているのが大きなメリットだと感じました。

我が家がレンタルを選んだ決定的理由

最終的に我が家がレンタルを選んだ一番の理由は、ズバリ**「いきなり高額な買い物をするのが不安だったから」**です。

子どものやる気がいつまで続くか分からない段階で、何十万円もする出費をするのは正直ハードルが高くて。まずは気軽に始められる方法を選びたいという思いがありました。

レンタルの魅力ポイント

  • 途中でやめることも可能
  • 機種変更への柔軟な対応
  • 実際に使ってみて合うかどうかを判断可能

我が家にはぴったりの選択肢だったと言えるでしょう。

レンタルと購入のメリット・デメリット比較

レンタルのメリット

初期費用が抑えられる エレクトーンを始めるにあたって、購入となると何十万円もの出費になることもありますよね。でもレンタルなら月々の費用だけで済むので、初期の負担が少なく、気軽にスタートできます。

試してから判断できる レンタルは「試す」ことが前提なので、もし子どもが途中で興味を失ったり、家に置くのが合わないと感じたりした場合でも、返却できる安心感があります。

ライフスタイルに合わせて柔軟に対応可能 子どもの成長や進度に合わせて、より高度なモデルに変更することも可能です。レンタルであれば途中で機種の見直しもしやすく、習熟度やレッスン内容に合わせた楽器選びができるのです。

レンタルのデメリット

長期的には割高になる可能性 月額制は始めやすい反面、長期間使うとトータルでの支出は購入よりも高くなる可能性があります。数年間続ける予定がある場合、毎月の支払いが積み重なって購入価格を超えてしまうケースも。

所有感が持ちにくい レンタル品はあくまで借り物なので、「自分の楽器」という感覚が持ちにくいこともあります。子どもにとっても「いつか返すもの」と思うと、愛着が持ちづらい場面もあるでしょう。

返却や解約の手続きが必要 契約終了時には返却の手配が必要です。また、契約期間内に解約する場合は違約金がかかることもあります。申し込み時には、契約内容や注意事項をしっかり確認しておくことが大切ですね。

購入のメリット・デメリット

項目メリットデメリット
所有感・愛着自分の楽器として愛着がわき、練習のモチベーション向上機種選びに迷いやすく、後悔の可能性
経済面長期的には経済的、毎月の支払い不要初期費用が高額(何十万円)
使用の自由度時間帯や使用方法に制限なし、カスタマイズ自由設置スペースの確保が必要

中古エレクトーンの検討結果

中古のエレクトーンも検討しましたが、「エレクトーンは電子機器だから、それまでの使用状態によって壊れやすさが全然違う」「すでに部品がないものもあり、それは修理できない」と言われ、早々に諦めました。

レンタル決定から納品まで|実体験レポート

ここからは、レンタルを決めてから実際に自宅にエレクトーンが届くまでの流れを、私のリアルな体験談としてお伝えしますね。

先生・スタッフへの相談

まず最初に、レッスンの先生に相談してみました。先生はどちらかといえば「購入派」で、「しっかり取り組むなら買ったほうが良いよ」という考えでした。

しかし、我が家の状況や継続への不安を正直にお伝えすると、レンタルという選択にも理解を示してくれたのです。音楽教室のスタッフの方々も親身になって相談に乗ってくださり、「まずは環境を整えることが大切だよ」と背中を押していただけたのが心強かったです。

重要な注意ポイント!

もちろんですが、貸し出し用のエレクトーンが残っていなければレンタルできません。我が家がお願いした時は残り1台だったので、本当にギリギリでした。

  • 新しく教室が開校される時期は品薄になることが多い
  • 年度途中で返却されることは少ない
  • レンタルするなら早めの検討がおすすめ

楽器店での実物確認

契約前に楽器店で実際のエレクトーンを見学しました。レンタルすると決めたものの、意外とエレクトーンのサイズって忘れちゃうものなんですよね(笑)。

普段レッスンに参加しない夫は、カタログやWebサイトで見るのとは全く違う、その大きさに驚いていました。高さもあるので、リビングに置いた時の圧迫感も気になるところ。

家具の配置や生活動線をしっかりイメージしながら検討できたのは、実物を見た大きなメリットでした。

レンタル契約手続き

我が家は、ヤマハ直営店で見学し、その場で契約を行いました。

料金詳細

  • 月額レンタル料:4,400円(税込)
  • 配送・引き上げ時:それぞれ11,000円(税込)を現金で支払い
  • 契約期間:幼児科卒業まで

契約から調律・調整まで約1週間、その後配送業者との日程調整を経て、結果的に契約から3週間で自宅に届きました。

発表会前ということもあり、「少しでも自宅で練習できるように」とスタッフの方が急いで準備を進めてくださったのです。月の途中での納品だったので、その月のレンタル料は免除していただけたのも嬉しいポイントでした。

ついに納品!設置完了まで

そして、いよいよ納品の日がやってきました!配送日はヤマハのスタッフが調整してくれるので助かります。ただし、配送時間がいつ頃になるかは前日まで分からないので、1日空けておくのが良いでしょう。

我が家は午前9時半から納品となりました。

納品当日の流れ

  • 配送業者による慎重な搬入
  • 事前に決めていた場所への設置
  • ヤマハスタッフによる動作確認
  • 問題なく使えるかの最終チェック

実際に置いてみると、思っていたよりもコンパクトに収まりました。賃貸住宅なので床のへこみや耐久性が心配でしたが、楽器店の方から「50kg程度の楽器なので、大人がそこに座っているような感覚ですよ。そこまで気にしなくて大丈夫です」と言ってもらえて安心。

ただし、音量対策は必要で、我が家ではボリュームを最小にし、フットペダルでも音量調整をしています。息子は目を輝かせながら何度も鍵盤に触れ、「自分専用の楽器がある!」という実感が大きなモチベーションになったことは間違いありません。

エレクトーン到着前に準備した3つのアイテム

1. ヘッドフォン(音を気にせず練習) 音を気にせず練習したい時間帯もあるので、ヘッドフォンは必須アイテムでした。家族や近所への配慮ができるのはもちろん、本人も集中して取り組めるようになったので導入してよかったです。

2. USB(データ保存・教材の使用) エレクトーンでは、教材やレッスンソフトを使うのにUSBが必要なこともあります。録音や再生、進度に合わせた保存にも使えるので、事前に準備しておくとスムーズですよ。

3. スペースの確保(サイズ感が重要!) 設置場所の確保も重要な準備の一つ。実物は意外と奥行きがあり、イスや足元スペースも考慮しなければなりません。我が家では家具の配置を見直して、リビングの一角を「音楽スペース」として確保しました。

エレクトーンレンタルで得られた効果

レンタル開始から数ヶ月が経過し、息子の成長だけでなく家族全体にも嬉しい変化が訪れました。単なる練習環境の改善を超えて、音楽が家族の絆を深めるきっかけになったのです。

発表会で堂々と演奏!「ミツバチマーチ」デビュー

息子にとって初めてのエレクトーン演奏となった発表会。それまでは歌とカスタネットのみの参加でしたが、今回は「ミツバチマーチ」をエレクトーンで披露しました。

自宅で十分に練習できていたおかげで、「自分はできないんじゃないか」という不安を感じることなく本番に臨むことができたようです。演奏後は「全然緊張しなかったよ」と笑顔で話す息子の姿に、大きな成長を感じました。

日々の練習の積み重ねが自信につながり、それが堂々とした演奏として結果に現れたのです。レッスンと同じ環境で練習できることの効果を、この瞬間に強く実感しました。

おけいこソフトの威力

自信をつけられたもう一つの理由は、おけいこソフトがあったから。実はエレクトーンをレンタルするまで知らなかったのですが、音楽に合わせて練習するための専用の音源データがあるとのこと!

おけいこソフトの特徴

  • USBにデータを入れて使用
  • 半年で600円ほどの料金
  • 音楽に合わせて演奏可能
  • テンポ調整機能
  • 伴奏の有無を選択可能
  • 自分のペースで練習できる

息子が特に楽しそうにしているのは、好きな曲のテンポを調整して演奏すること。発表会前も「このテンポで演奏するよ」と先生に教えてもらった通りのテンポで練習できていたため、本番でも戸惑うことなく演奏できました。

練習の質が劇的に向上

そして何と言っても、家に本物のエレクトーンがあることで、練習の質が格段に向上しました。1日15分程度と時間は短いものの、確実に内容の濃い練習ができるようになっています。

レッスンで指定された曲だけでなく、好きな曲だけを弾く日もありますが、「弾きたいときに、弾きたい音で、自分のペースで演奏する」という体験が息子にとっての音楽の楽しみにつながっているようです。

レッスンで使う機種と全く同じ環境で練習できるため、鍵盤のタッチ感や音色、操作方法に違和感がありません。息子も「家でできたから、レッスンでもできる!」という自信を持てるようになり、学習のサイクルが良い方向に回り始めています。

意外な展開!母親もエレクトーンデビュー

さらに思わぬ展開だったのが、私自身もエレクトーンに興味を持ち始めたこと(笑)。

「自宅にエレクトーンがあるなんて、人生で何年もないかもしれない」という気持ちから、レンタルを決めた時点で入会を検討していました。同じヤマハ教室で息子のレッスン前に私のレッスンを組んでいただけることになり、先生も同じ方だったからこそ入会を決心したのです。

まだ親子連弾は実現していませんが、息子の好きな曲を一緒に楽譜で確認しながら「これ弾いてみたいね」と話す時間が増えました。共通の話題ができたことで、家族の時間がさらに楽しくなり、音楽が家族の絆を深めるきっかけになっています。

まとめ|レンタルという選択の安心感

我が家はエレクトーンのレンタルを選んで、本当に良かったと思っています。高価な楽器だからこそ、まずは無理なく始められる方法で試せたのは大きな安心材料でした。

息子の興味や成長に合わせて、今後も柔軟に対応していきたいと思います。もしあなたも「続くか不安…」「いきなり購入はハードルが高い…」と悩んでいるなら、レンタルという選択肢も検討してみてください。

きっと、お子さんにとって良い環境を整えるきっかけになると思います。「続くか不安…」というご家庭にも、ぜひレンタルという選択肢をおすすめしたいですね!

同じような悩みを抱えているご家庭の参考になれば嬉しいです。一緒に子どもたちの音楽の成長を見守っていきましょう!

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